恋の自覚
シカマルが自分自身で恋愛感情というものをはっきりと感じたのはうちはサスケの里抜け事件の後、風影の遣いとしてやって来た砂の使者・テマリに里を案内しているときであった。
その時テマリは新しい5代目風影が決まったという内容の文書を火影に届けに木の葉の里へ来たのだ。
シカマルはテマリと面識があるという理由で火影から砂の使者さまの世話係という特別任務を与えられていた。
・・・これって雑用じゃねーか・・・めんどくせぇー。。
木の葉の里の入り口にシカマルが着いたとき、すでにテマリは来ていて案内係を待っていた。
「・・・よぉ。」
シカマルの声に反応してテマリが振り返る。
太陽の光が強すぎるのかシカマルの目にテマリが眩しく映る。
「なんだ・・・お前か、奈良シカマル。久しぶりだな。」
「悪ぃな。・・・なんか待たせてたみてぇで。」
テマリが眩しすぎてシカマルは思わず目をそむける。
「いや、別に構わない。私が早く着きすぎたみたいだ。早速で悪いのだが、火影のところへ案内してくれ。」
そのまま2人は互いの里の状況等、ぽつぽつと話をしながら火影の元へ歩き出した。
シカマルは扉を2回叩いた。
「失礼します。砂隠れの里より使者の方がいらっしゃいました。」
棒読みに近い喋り方でシカマルが火影にテマリの到着を告げる。
「あぁ、入ってくれ。」
テマリは中に入り文書を火影である綱手に渡し、5代目風影について説明を始めた。
シカマルはその場に居るわけにもいかないので、屋上で雲を眺めることにした。
・・・雲はいいよなぁ・・・
ふと目を閉じ寝る体勢に入る。
すると頭にある人物が浮かんできた。
淡いグリーンの瞳が印象的な、切れ長の睫毛の長い目。
きれいな少しくすんだ金色の4つに束ねられた髪。
にやりと笑みをたたえる口元。
忍と思えぬほどに白く美しい肌。
豊かな肢体。
・・・・・・・。。。。
シカマルは目を開け体を起こした。
・・・まさか俺めんどくせーことになってんじゃねーよな・・・
ふと、 顔を上げると・・・・
「っ・・・て、てま・・・!!」
「悪い。驚かせたみたいだな。」
「い、いや、大丈夫だ。話は終わったみたいだな。」
・・・びびった。。
「あぁ、すまないが宿まで案内してくれ。」
「ん。わかった。」
「それと、どこか栗がうまい茶屋があったら教えてくれ・・・驚かせた詫びにおごってやる。」
そう言って微笑んだテマリがシカマルの目に美しく映ったのは言うまでもない。
・・・めんどくせーことになっちまったなぁ。。俺・・・
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この後どうなったんだろね。。(笑)